テレビ離れという言葉が登場してかなりの時間が経ちました。
インターネットの映像コンテンツが充実し、テレビを観ずに1日を過ごす人も少なくないでしょう。
しかし現在のテレビはインターネットとの連携もできますし、買い換えるならばよく機能を理解して選ぶ必要があります。
そこで今回は、テレビの種類やメーカーによる違い、さらにメーカー別おすすめモデルをご紹介します。
液晶テレビと有機ELテレビの違いや特徴
かつてテレビといえばブラウン管でしたが、2000年頃から液晶テレビが主流となりました。
それは長く続きテレビに限らずディスプレイといったら液晶パネル、という感覚の人は未だに多いはずです。
現在液晶テレビに対抗する存在が有機ELであり、市販されたのは2007年です。電器店でよく見るようになったのは2015年頃からでしょうか。
液晶テレビと有機ELテレビの最大の違いは、その仕組みにあります。
液晶テレビは、すべての画素がLEDバックライトで照らされています。一方の有機ELでは各ピクセルが独自に照明を供給するため、個別のバックライトは必要ありません。
この違いにより画質にさまざまな影響が生じますが、液晶に有利な場合もあれば、有機ELに有利な場合もあります。
映像の光出力つまり明るさの面では液晶テレビに軍配が上がります。
液晶テレビは、バックライトの効果で画面全体を明るくすることができるため有利です。
有機ELテレビは、画面全体を明るくすることはできません。
日の光が差し込む部屋で有機ELテレビを観ていて、不満を感じる人はいます。
映像の画質において重要な項目のコントラスト比は、有機ELテレビが優れています。
コントラスト比は明るいところと暗いところの差を意味します。
全体をバックライトで照らす液晶テレビと異なり、有機ELテレビは黒を完全な黒にできます。
そのため明るいところと暗いところの差がリアルです。
映像の美しさに定評のある有機ELテレビの弱点はパネルの焼付きです。
焼付きとは画面上にゴーストが残った状態になることで、経年劣化の一つとされています。
どんなディスプレイにも焼付きは起こりますが、現在のところ液晶パネルのほうが耐久性が高いとされています。
コスト面では液晶テレビの方が費用を抑えることができます。
同程度の性能とサイズの場合、有機ELテレビは2倍ほどの価格になります。電気代も1.5倍ほどかかってしまいます。
液晶テレビを購入する前にチェックしたいポイント
液晶テレビ選びで重要になるのは、まずメーカーです。
国内メーカーを中心に各社がリンク機能を設定しているため、レコーダーなどとメーカーを合わせると使いやすい傾向があります。
ただしテレビにHDD搭載タイプを選ぶとレコーダーが不要になるかもしれません。
次に解像度はHD・FHDと4K、8Kの選択肢があります。
HD・FHDはハイ・ディフィニション(High Definition)つまり高解像度の意味で、かつては優れた画質を保証してくれるものでした。
しかし4Kはその4倍、8Kはその8倍の解像度です。解像度が上がると細部まで鮮明に見えるのが魅力で、その点にこだわりがある人は高価な8Kを検討するのもいいでしょう。
画質についてはHDRについてもチェックする必要があります。
HDRはハイ・ダイナミック・レンジ(High Dynamic Range)の略であり、明るいところと暗いところのコントラスト比が高いことを意味します。
基本規格は、映画スタジオ、家電メーカー、技術関連会社、コンテンツ配信会社などが加盟する団体であるUHDアライアンスが定めたHDR10と呼ばれるものです。
鮮明な色彩表現で映画など臨場感あふれる映像を楽しむことができます。
テレビのサイズは部屋の広さとテレビの解像度から決めることになり、テレビにどれだけ近づいて観るかによります。
視聴距離の目安は、FHDテレビの場合:画面の高さ×3、4Kテレビの場合:画面の高さ×1.5です。
例として、FHDの45型テレビの画面の高さが60cmなら、1.8m程の距離を確保する必要があります。
この点についてはメーカーが指標を示していますが、経験と判断に代わるものはありません。
機会があれば家族で販売店に行って、テレビを観てみてください。
スマートテレビであるか否かも重要です。
現在購入できるテレビの大半は、Wi-Fi接続に対応しており、Netflixなどのインターネット・サービスに接続したり、オンデマンドの映画をダウンロードしたり、ゲームをしたりできます。
最新モデルは、ストリーミング・サービスやケーブル・衛星放送のライブ番組からコンテンツを検索することもできます。
液晶テレビがこれに対応していることで、大画面で楽しむことができ、小さなスマートフォンの画面で目を悪くするリスクが低減します。
液晶テレビを販売している注目メーカー6選
東芝
東芝の主力シリーズはREGZA(レグザ)です。
REGZAエンジンと呼ばれる高性能エンジンで高精細な映像でよりリアルな映像体験を実現します。
また、「タイムシフトマシン」搭載機であれば、見逃した過去の番組を遡って視聴することができ、録画機能が充実している点も特徴です。
SONY
SONYのブランドは映像だけでなくオーディオ機器にまでこだわっているBRAVIA(ブラビア)が、音響面で定評があります。
高級機には映像のノイズ処理技術が使われており、美しい映像表現で高い評価を受けています。
パナソニック
パナソニックはVIERA(ビエラ)シリーズがサイズの多さと使いやすさに定評があります。
小型のパーソナルサイズのテレビから、大型や有機ELモデルまで幅広いラインナップがあり、
さまざまな利用シーンにあったテレビ選びができるメーカーです。
シャープ
シャープは世界で始めて8K液晶テレビを発売したことでも有名なAQUOS(アクオス)シリーズ。
今でも高いシェアを獲得し人気の高いメーカーです。
最初の液晶テレビをシャープにしたから、そのまま買い続けている家庭も多いでしょう。色彩の美しさを褒める声が多いです。
三菱電機
シェアは高くないものの、堅実なイメージと機能性の高さを持つのが三菱電機です。
他の家電を気に入り、このメーカーを選ぶ人も少なくないようです。HDDを内蔵したタイプもあります。
ハイセンス
国外メーカーで存在感があるのは中国のハイセンスです。
低コストで実現するコストパフォーマンスが最大の魅力で、
限られた予算でも4Kの大型テレビを手にできる可能性があります。
また、他メーカーが保証1年のところ、ハイセンスは保証が3年もついていて安心して購入できます。
注目メーカーのおすすめ液晶テレビ6選
REGZA 55M550K
メーカー名 | 東芝 |
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製品概要
新開発の直下型パネルを搭載した4K液晶レグザ(55V型)。レグザならではの高画質処理システムに快適操作を実現したandroid TVが融合。
おすすめの理由
鮮やかな画像を楽しめるパネルと高画質映像処理エンジンを搭載しています。
55型で4K対応ですから多くの家庭の居間に適したサイズです。
録画機能は外付けのHDDをとなっています。
BRAVIA XRJ-55X90K
メーカー名 | SONY |
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製品概要
認知特性プロセッサー「XR」は映像だけでなく音の信号処理も可能に。サラウンドと定位感が向上した音の臨場感によって、究極の没入体験を実現。
おすすめの理由
こちらも55型の4K対応で、表現力に優れています。
GoogleTVなどの機能があり、ネット動画の視聴も最適です。
スマートフォンと液晶テレビを連携させて使いたい人におすすめです。
VIERA TH-48LZ1800
メーカー名 | パナソニック |
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製品概要
独自構造の高コントラスト有機ELディスプレイと立体音響を味わうハイグレードモデル
おすすめの理由
音の動きまで感じる360立体音響サウンドシステム+を搭載した48型有機ELモデルです。
AI(人工知能)がシーンに合わせて映像を自動で最適な画質に調整してくれます。
この機能が搭載されていない製品を使っているならば、その違いに驚くはずです。
AQUOS 4T-C50DN2
メーカー名 | シャープ |
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製品概要
独自構造の高コントラスト有機ELディスプレイと立体音響を味わうハイグレードモデル
おすすめの理由
4K対応モデルですが、シャープが8K対応テレビの開発で培った技術を使っているから、スポーツの映像もなめらかに表現されます。
また黒にこだわっており、闇夜の漆黒も黒潰れなく、メリハリのある美しい映像で表現。
液晶テレビの黒に不満を持つ人にも検討してもらいたいモデルです。
REAL LCD-A40RA2000
メーカー名 | 三菱電機 |
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製品概要
4Kで見る、録る、残すをこれ1台で。スマホとつなげば、外出先でも楽しめる。進化した4K録画テレビ
おすすめの理由
内蔵のドライブと録画機能の充実が特長です。
内蔵HDDは2TBで外付けHDDにも対応します。さらにブルーレイDVDドライブも内蔵されています。映画好きの方におすすめです。
4Kチューナーを内蔵しているので、別でチューナー購入せずに4K放送がすぐに楽しめます。
Hisense 50E6G
メーカー名 | ハイセンス |
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製品概要
NEOエンジンLite搭載、4K対応50V型液晶テレビ
おすすめの理由
コントラストが高いADSパネルを採用、斜めからでも美しい高画質映像が楽しめる点が魅力です。
エンジンと画像処理にこだわっているため、細かい質感の表現まで優れています。
ゲームモードも搭載で、低遅延モードなどストレスフリーでゲームを楽しめます。
液晶テレビの時代はまだまだ続くでしょう
液晶をバックライトで照らす液晶テレビと比べ、ピクセルごとに光る有機ELテレビの美しさには評価すべきものがあります。
しかし耐久性やコストの面で課題があり、液晶テレビを選び続ける家庭は多そうです。
液晶テレビ選びで重要なポイントはまずメーカーと画質、サイズです。
くわえてインターネットとの連携や録画機能も大切です。
国内メーカーにくわえて中国のハイセンスが存在感を放っており、上記のおすすめ製品を中心に魅力的な製品が数多くあります。