どのエアコンも機能が変わらないし安いので十分、と思っている人は少なくありません。
しかし安いものと高いものを比較し、機能を理解したうえで購入・利用することが大切です。
今回は価格によるエアコンの違いから、節約したい時のポイントや、電気代を安くしたい人へおすすめのエアコンなどをご紹介。
あなたに合ったエアコンを買うヒントに繋がれば幸いです。
安いエアコンと高いエアコン、何が違うの？
安いので十分だといわれていますが、実際に安いものと高いものとでは何が違うのかよくわからないという人も多いです。
安いエアコンの場合、基本的な冷房・暖房以外にはタイマーだけといった簡易的なものが多く、基本的にそれほど多くの機能はついていませんので、
シンプルな機能を求めている人なら安いもので十分といえるでしょう。
中には省エネ機能がついていて安いものもありますが、前年度の型落ち品などである可能性が少なくないため、確認してから買うことをオススメします。
また、本体だけではなく工事費も安く済ませたい場合は、事前にエアコン本体・室外機を設置する位置をよく確認してから申し込むと良いでしょう。
室外機を置く場所がない場合のオプション工事や配管カバーの取り付けなどで、最終的にエアコン本体よりも工事費のほうが高くついてしまったという話も多いためです。
安くすませる場合にはこの点も忘れずチェックすることが大切です。
対して高いエアコンの場合、省エネ性能や除湿機能、防汚コーティング、フィルター自動掃除などの機能が充実していますが、
その企業ごとに独自の名称が付けられているため、それぞれ機能の違いを確認することが必要です。
特に、安いエアコンの除湿機能とは異なる燃焼方法で除湿するなど、一見同じように見えても全く違う機能であることがあります。
また、自動掃除機能の中には室内機・室外機をきれいにすることができるものなども多く、機械本体側が自分で洗浄をする機能を搭載しているため、
メンテナンスをする機会が少なくても長く使えるメリットがあります。
おそうじ機能だけではなく、埃や花粉を集め空気をきれいにする空気清浄機機能と同様のものも多いです。
エアコン内部や空気をきれいにする除湿機能・イオン・PM2.5も多数あり、他にも消し忘れを防止する人感センサー、外出先からでもオン・オフできる機能など余計な電気代を節約できる機能も魅力です。
AIが空気の温度の変化、部屋にいる人の体感温度を先読みして運転を自動でコントロールする機能などもあります。
スマートフォンで外出先からの電源オン・オフを行うことも可能です。
総じて、高いエアコンには魅力的な機能が多数搭載されているといえます。
節約したい場合にこだわるべきエアコンのポイント
電気代のことを考えたらやはり安いので十分だと考えるなら、省エネ性能を理解したうえで購入・利用すると電気代を節約することができます。
省エネ性能はエネルギーを無駄遣いせず効率よく使うことを表している機能で、省エネ法の策定基準に基づいた室内機の形態・寸法や冷房能力などの目標基準値をクリアしているかどうかを基準に判断されます。
基準達成率が高ければ高いほど効率よく部屋の中を冷やすことができるといわれており、
購入する金額だけではなく購入してからの金額を抑えることができます。
また、APF値に対しても理解しておくと、コストを抑えて導入することが可能といえます。
APFとは統一省で記載されているエアコンの省エネ基準値の1つです。
1年間で必要な冷暖房能力のkWh数を年間消費電力量で割った数値となります。
かつてはCOPと呼ばれる電力を1kWh使ったときの冷房・暖房能力を示すものでしたが、
季節によって変化する外気の温度を算出要素としておらず、APFへ置き換わりました。
とても簡単に言えばエアコンがどれくらい燃費よく使えるかを表した数字です。
頻繁に使用している場合には、できるだけ積極的にAPF値で納得できる機種を選んで導入したほうがいいでしょう。
冷房能力の高いものほど目標基準値は低いため、電気代を節約して使いたいと考えている場合には、
できるだけAPF値が高いエアコンを利用するとよいでしょう。
また、人の出入りが激しい場所では、人の出入りをセンサーで確認して利用できるものを選んで購入するなど、
導入する費用を節減するのではなく、納得して長期間利用できるエアコンを購入することが本当の節約に繋がります。
電気代を安く抑えたい方におすすめのエアコン
電気代を節約する上でおすすめとなるのは、機能性が高く省エネ基準値やAPF値が基準よりも高いものを選ぶことが重要となります。
ダイキンのEシリーズは省エネ機能としてヒートブースト機能が搭載されているのが特徴です。
ヒートブースト機能を使うと、寒冷地でも効率よく温かさを実感するまでに非常に速く、夏でも冷却機能が優れています。
省エネ基準達成率やAPFはそれほど高くありませんが、安いので十分で電気代を抑えることができる物を求めている人向けです。
ダイキン Eシリーズ
ダイキンのうるさらXシリーズの場合、加湿機能が備わっているのが特徴といえます。
特に給水せずに過失ができるため、寒い冬に電気代を抑えて少しでも暖かくしたいと考えている人向けです。
AIで快適に自動運転を行い、設定温度を自動調節してくれます。
省エネ達成度が132パーセント、APFが6.5と非常に高いです。
導入する費用はEシリーズと比べて割高ですが、その分快適さはうるさらXシリーズのほうが上といえます。
ダイキン うるさらXシリーズ
表示をよく確認して買うことが後悔の無いお買い物に繋がる
安いエアコンには必要最低限の機能は搭載されており、シンプルな機能を求めている人なら安いもので十分でしょう。
高いエアコンは、もちろん高額にはなってしまいますがその分省エネ性能やAPF値が高く、魅力的な機能が多数搭載されているため、将来的には電気代の節約に繋がる可能性が高いです。
また、室内機のデザイン・カラーバリエーションも豊富なため、デザインにこだわりたい方であれば高いエアコンがおすすめです。
まとめると、安いエアコン・高いエアコンそれぞれに特徴があるため、後悔の無いよう表示をよく確認し、あなたに合ったエアコンを選ぶことが大切です。
