食品を保管するために欠かせない冷蔵庫ですが、2人暮らしの部屋に最適な容量や、低価格だけどコスパの良いもの、長く使えるものなど、購入する上で色々悩むことが多いですよね。
ここでは、2人暮らし向けの冷蔵庫の特徴や選ぶポイントについて解説していきますので、ぜひ参考にしてみてください。
2人暮らし向けの冷蔵庫の予算の目安は？
2人暮らしといっても、日々の食事は外食することが多いご家庭と、毎日家で料理を作るご家庭の場合では冷蔵庫の大きさも違いが生じます。
これに伴って購入予算も異なるので注意が必要です。
あまり予算をかけたくない方向けのコスパの良い冷蔵庫や、外食と自炊の頻度が同じくらいの方向けにピッタリなサイズの冷蔵庫、そして自炊や買いだめをすることが多い方向けなど、主に3つのパターンがあります。以下でこれら予算の目安がどの程度なのかを詳しく解説します。
予算があるからといって、必要以上に大きな冷蔵庫を購入してしまうと冷蔵庫内がスカスカになってしまい、電気代だけが多く掛かってしまう…といったケースも少なくありません。
基本的に、野菜室や冷凍室などは余裕を持った入れ方がベストで、逆に冷蔵室は隙間をなるべく少なくなるくらい詰めた方が電気代は掛からないといわれています。
そのため、自炊が中心の方は大きめサイズで、かつ買いだめをすることが多い場合は余裕がある容量がおすすめです。反対に、外食が多い場合はなるべくコンパクトな大きさを選ぶことをおすすめします。
この場合の予算ですが、300L以下なら4万円～10万円、300L台なら9万円～15万円、そして400L以上なら13万円以上が目安になります。
400L以上の製品は16万円以上が相場になっているので、予算を考えるときにはこのあたりを目安に購入を検討することをおすすめします。
なお、300L以下は外食が多い方向けで、300L台は標準的なサイズで外食と自炊が半々の方、400L以上は自炊をすることが多く休日に買いだめすることが多い場合や、家族が増える予定がある人などにピッタリな容量です。
2人暮らしにぴったりの冷蔵庫の容量
一般的に、2人暮らしに最適な冷蔵庫の容量は約310Lといわれています。
冷蔵庫の標準的な容量は、70L×人数＋常備品（100L）＋予備（70L）の計算式で求めることができます。
この計算式に人数を2名にすると、70L×2名＋100L＋70L＝310Lとなり、先ほどの約310Lが適切な容量となります。
ただし、2人暮らしの家で冷蔵庫をどのように使うのか、これによっても冷蔵室や冷凍室、野菜室などの必要量も変わるので自分のライフスタイルを考えながら購入を検討しましょう。
基本的に、1人暮らしの冷蔵庫なら冷蔵室と冷凍庫の2つの空間があれば充分に生活が可能ですが、2人暮らしになると食材を買う頻度や量も増えるので、冷蔵・冷凍室だけでなく野菜室などもある大きなサイズの冷蔵庫を検討する必要が出てきます。
中には、作り置きや買いだめを頻繁に行う方で500Lを超えるような大型タイプを検討されるケースがありますが、大きすぎる冷蔵庫を購入してしまうとスペースが大幅に余ってしまうこともあり、設置スペースや電気代、購入費用の無駄に繋がってしまうため適切なサイズの冷蔵庫をしっかり見極めることが大切です。
なお、2人暮らし向けの冷凍室容量は50～100Lが一般的ですが、300L以下の製品でも冷凍室が125Lなどのように冷凍室そのものが大きな製品があるので、自炊や作りおきが多い方・冷凍食品を使うことが多い方などは冷凍庫の容量についてチェックされると良いでしょう。
冷蔵庫を選ぶ際に注意したい搬入経路や扉の開き方などのポイント
以前の冷蔵庫は、一番下が野菜室で、その上が冷凍室、そして最も利用頻度が高い冷蔵室が上半分などのケースが多かったのではないでしょうか。
最近は、デザインや機能性などにより順番が入れ替わっている製品も多く、出し入れのしやすさなども冷蔵庫を選ぶ際にチェックしておくと安心です。
2人暮らし用の冷蔵庫は、容量もそれ程大きくなく背丈もコンパクトサイズの製品が多いです。
そのため、身長があまり大きくない人でも、上段の冷蔵庫内に保管してある食材を取り出す際に不便さを感じる…ということはあまりありません。
しかし、容量によって背丈が大きな製品を購入するときなどは、自分の身長で保管してあるものを簡単に取り出すことができるのか、購入する前に確認しておきましょう。
なお、冷蔵庫を玄関から搬入する際に自宅内の通路を通ることができるのか、メジャーを使って計測しておくなども重要です。
玄関から搬入ができないときは、戸建住宅であれば庭から部屋の中に入れることも可能ですが、マンションの場合や、2階にキッチンがある家などではクレーン車やユニック車などを使って冷蔵庫を吊るし、2階から搬入するなどのケースもありますので、搬入経路についても事前に調べておくと安心です。
最近の冷蔵庫は右開きだけでなく左右どちらにも開くことができる製品も多くなっているので、冷蔵庫の設置場所を問わないなどのメリットもあります。
しかし、冷蔵庫のドアの開き方が自宅に合わず、扉がしっかり開かない…なんてこともゼロとは言い切れません。
そのため、冷蔵庫のドアの開き方を予め考えておくことで、購入後にドアが開かないなどのトラブルを防止できます。
2人暮らしにおすすめの冷蔵庫8選をご紹介
AQUA AQR-36M
AQUAのAQR-36Mは、庫内容量355Lで合計4扉がある右開きタイプの冷蔵庫です。
下段は冷凍室でその上側も冷凍室、その上が野菜室でその上に冷蔵室といった構成になっていて冷蔵室以外は引き出しタイプです。
容量的にも2人暮らしにピッタリな大きさになりますが、自炊を行う方だけでなく、外食をよくする方にも最適なサイズとなっています。
Hisense HR-G3601
Hisense HR-G3601は、庫内容量358Lで合計3扉仕様の右開きタイプ冷蔵庫です。
自動製氷システムにより最短90分で氷を作ることが可能です。
また、－3度～0度の微氷結および0度～3度のチルドをボタン一つで切り替えられる機能が搭載されており、生鮮食品の鮮度と美味しさをキープできます。
扉が閉め忘れた際の閉じ忘れアラームも搭載しているので、自炊を行う方にピッタリの製品です。
SHARP SJ-GW35J-W
SHARPのSJ-GW35J-Wは高さが1690mmと低めで庫内容量が350L、合計3扉の左右開き冷蔵庫です。
この製品に搭載されている「シャキット野菜室」は野菜室の密閉性を高め、野菜に直接風を当てずにみずみずしさを保つ機能や、「おいそぎ冷凍」でうまみを逃がさないように素早く冷凍する機能が搭載されています。
自炊や冷凍食品をよく購入される方におすすめの冷蔵庫です。
日立 R-27SV
日立のR-27SVは、庫内容量265Lで3扉仕様の右開き冷蔵庫です。
チルドルーム搭載で乳製品や生鮮食品の保存に適しています。
高さ1520mm、奥行655mmと他の製品と比べるとコンパクトサイズなので、小さな冷蔵庫を求めている人に最適です。
MAXZEN JR320HM01
MAXZENのJR320HM01は、庫内容量が320Lの3扉で冷蔵室は観音開きタイプです。
冷凍室は2段となっているので、冷凍食品やアイスの箱などかさばる食品を保存するのにピッタリです。
なお、「急冷モード」と「エコモード」があり、急冷モードは急冷運転を約50分間行い急速に食品を冷やすモードで、エコモードは室内温度に合わせて庫内温度を自動で最適化するモードです。
エコモードは旅行などの長期不在でドアの開閉が少なくなる時に活躍します。
MITSUBISHI MR-CX37H-W
MITSUBISHIのMR-CX37H-Wは庫内容量が365Lの右開きタイプの冷蔵庫です。
肉や魚を生のまま鮮度を保ち長持ちさせる「氷点下ストッカーA.I.」搭載で、食品の変色を抑えたり、細胞破壊によるドリップの流出を防ぐことが可能になっています。
PANASONIC NR-C343C-W
PANASONICのNR-C343C-Wは庫内容量が335Lの右開きタイプの冷蔵庫です。
真ん中に配置されている野菜室は2段ケースとなっており、重い野菜もラクに出し入れが可能です。
全段ガラス棚と天面LED照明搭載で、庫内が明るく使いやすい構造となっています。
東芝 GR-U33SC
たっぷり収納、使い勝手も抜群
- 326Lの大容量で、まとめ買いも安心。
- 野菜室は真ん中配置で、出し入れラクラク。
- 冷凍室は3段ケースで、整理整頓しやすい。
- チルドルーム付きで、肉や魚を鮮度長持ち。
毎日の料理をサポート
- ツイン冷却で、冷蔵室と冷凍室を独立冷却。
- 微凍結パーシャルで、食材を解凍せずに調理可能。
- 製氷皿付きで、いつでも氷が使える。
省エネ＆静音設計
- 省エネ性能は「A++」で、電気代を抑えられる。
- 運転音は29dBで、寝室に置いても気にならない静かさ。
2人暮らしにぴったりのサイズ
- 幅60cm×奥行66.5cm×高さ164.3cmと、コンパクトなサイズ。
- カラーはマットホワイトとマットチャコールの2色展開。
東芝 GR-U33SCは、収納力、使い勝手、省エネ性能、静音性など、すべてにおいてバランスのとれた冷蔵庫です。2人暮らしの方におすすめの一品です。
2人用冷蔵庫の予算は使い方次第で変わる
本記事では2人用冷蔵庫について解説しましたが、冷蔵庫をどのように使うのかで最適なサイズが変わること、そして容量により値段も違ってくること、予算も変わることを解説しました。
2人暮らし用の冷蔵庫も350Lを超えるとサイズそのものが大きくなるので、設置スペースに合うかどうかや搬入経路は問題ないか等を確認して、家の中に運べるのかを事前に調べておきましょう。
また、扉の開ける方法は右開きが多いですが、自分の生活に合わせた使い勝手が良いものを選ぶのがおすすめです。ぜひ本記事を参考にして、自分に合った冷蔵庫を選んでみて下さい。
