水漏れと聞くと、トイレや蛇口、洗濯機をイメージする方が多いのではないでしょうか。
しかし、実は冷蔵庫から水漏れが発生するケースも多く報告されています。
冷蔵庫の水漏れの要因は、ドレンホースの詰まりやコンプレッサーの故障など様々ですので、まずは水漏れの原因を特定し、適切な対処法を取らなければなりません。
今回は、冷蔵庫の水漏れの主な原因と対処方法を詳しく解説します。
買い替えを検討している方におすすめの冷蔵庫もご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
冷蔵庫の水漏れに気づいたときにまずやること
冷蔵庫の水漏れに気づいたら、まず冷蔵庫の水漏れがどこから発生しているか確認してください。
水漏れしている部分が特定できたら、記事の後半でご紹介する対処法を実践していく流れです。
水漏れの場所が特定できない場合は、次の4点をチェックしましょう。
- コンセントが刺さっているか確認する
- 製氷機が壊れていないか確認する
- 冷蔵庫の扉が開いていないか確認する
- 庫内に物を詰め込みすぎていないか確認する
コンセントが電源タップにきちんと差し込まれていないと、冷蔵庫内の霜が一気に溶け出してしまい水漏れを起こす可能性があります。
また、製氷機能付きの冷蔵庫の場合、製氷機が壊れたことで水漏れしている可能性がありますので、製氷機の給水タンクが割れていたら新しいものに交換してください。
さらに、冷蔵庫の扉を頻繁に開け閉めしたり、開けっ放しの状態にしたりすることで、霜が溶け出すことも水漏れの原因の一つです。
庫内に食材を詰め込みすぎていることで結露が発生し、水漏れが引き起こされるケースもあります。
冷蔵庫内はこまめに整理整頓しておきましょう。
冷蔵庫が水漏れする原因
冷蔵庫の水漏れに気づいた際のチェック項目を踏まえ、冷蔵庫が水漏れする主な原因をご紹介します。
ドレンホースが詰まっている
冷蔵庫の背面や野菜室の裏に付いているドレンホースが詰まることで、水漏れが引き起こされることがあります。
ドレンホースにホコリやゴミが溜まっていると、水の通り道が塞がれてしまい、排水できずに溢れ出てしまうのです。
ホコリやゴミ以外にも、真冬の時期にホースが凍結することで詰まりを引き起こすことも考えられます。
ドレンホースが詰まっているかを確認する際は、ドレンホースを取り外して両端が詰まっていないかチェックしてください。
場合によっては、排水ホースではなく排水口に詰まりが生じているケースもありますので、合わせて確認することが大切です。
コンプレッサーが故障している
コンプレッサーとは、庫内を冷やすために必要不可欠であり、冷蔵庫の心臓とも呼ばれる部品です。
コンプレッサーが経年劣化したり故障したりすることにより、庫内が冷えにくくなるだけでなく、排水が蒸発するまでに時間がかかってしまい、水漏れの原因となるのです。
ドレンパン（受け皿）に水が溜まって溢れている
ドレンホースから流れ出た水は、ドレンパンという受け皿（蒸発皿）に溜まります。
通常、冷蔵庫が発する熱で蒸発しますが、排水の量が何らかの原因で多くなることでドレンパンだけでは処理し切れなくなるのです。
ドレンパンによる水漏れの場合、庫内ではなく床上が水浸しになってしまいます。
慢性的に水漏れが発生すると、フローリングやクロスの張替えが必要になりかねません。
そうすると、大掛かりな修繕工事が必要になるため、注意が必要です。
ゴムパッキンが劣化している
冷蔵庫のドアの縁にはゴムパッキンがついており、庫内の空気が外に漏れないように密閉しています。
しかし、ゴムパッキンは普通に使用していても硬く脆くなってしまい、劣化は避けられません。
ゴムパッキンが劣化してドア部分に隙間が生じると、霜が大量に発生して水漏れが発生するのです。
停電などの外部的要因
地震や停電などの外部的要因によって長時間冷蔵庫が稼働しない状態が続くことで、水漏れが起きる可能性があります。
冷蔵庫が停まると庫内の霜が徐々に溶け出し、水が外に漏れ出してしまうのです。
長時間の停電に限らず、1時間程度の停電でも水漏れする可能性がありますので、注意しなければなりません。
冷蔵庫を購入したばかり、あるいは故障している箇所が見当たらない場合は、外出中や深夜の時間帯に停電していなかったか確認してください。
冷蔵庫が水漏れしたときの対処法
ここからは、ご紹介した水漏れの原因別に適切な対処法をご紹介します。
ドレンホースが詰まっている時の対処法
ドレンホースを取り外し、ホース内をきれいに掃除してください。
ホースのクリーニングは、水道水で洗い流して両端の部分を歯ブラシや綿棒などでこすり洗いしましょう。
元の場所にしっかり装着しないと、さらなる水漏れの原因となってしまいますので、取扱説明書を確認しながら取り外すことが大切です。
水漏れを防ぐためにも、ドレンホースが詰まっていないか定期的に確認することをおすすめします。
コンプレッサーが故障している時の対処法
コンプレッサーは自分で修理することは非常に難しいため、メーカーのサポートセンターや専門の修理業者に問い合わせるのが賢明です。
コンプレッサーの修理費用の相場はおおむね5万円前後です。
一般的に冷蔵庫の寿命は8〜12年と言われており、経年劣化によってコンプレッサーが故障している場合は、修理ではなく新しい冷蔵庫への買い替えを検討すると良いでしょう。
ドレンパン（受け皿）に水が溜まって溢れている時の対処法
ドレンホースの排水量が多くなる原因として、熱いままの料理を庫内に入れてしまったり、庫内の冷気の吹き出し口が汚れていたり、さらには冷蔵庫の背面と壁との距離が近すぎたりすることなどが挙げられます。
水の大量発生を防いで過度な霜取りを避けるためにも、これらの行為は避けて冷蔵庫を使用してください。
ゴムパッキンが劣化している時の対処法
ゴムパッキンが緩い、割れている、硬くなっている場合は、新品のパッキンに交換しましょう。
冷蔵庫を10年近く使用している場合は寿命が来ている可能性も考えられますので、新しい冷蔵庫への買い替えも検討してください。
買い替えにおすすめの冷蔵庫3選
ここでは、冷蔵庫の買い替えを検討されている方におすすめの冷蔵庫をご紹介します。
日立 R-HW54R(XN)
冷蔵庫の人気メーカーである日立の6ドア冷蔵庫。
庫内全体は540L、冷凍室は136Lと大容量設計のため、作り置きや買い置きにも重宝します。
観音開きタイプのため、庫内をしっかりと見渡せます。
食品の鮮度を長持ちさせられる「まるごとチルド」は、冷蔵室の全てが低温・高湿度に設定されているため、庫内全体をチルド室のように活用できます。
冷凍室が中段にあるため、腰への負担が少なく食材を取り出せるのも嬉しいポイントです。
パナソニック NR-F558HPX
スマホと連携して適切な運転を行える省エネタイプの大容量冷蔵庫。
スマホのGPS機能を活用し、自宅から離れているときには「お留守番モード」という省エネ運転を実施します。
また、買い物先にいることを認識して庫内を急速冷却する「お買い物準備モード」 も便利な機能です。
スマートフォンと連携することで、エコな使い方ができるのはもちろん、急速冷凍で食感や旨味をキープできる「はやうま冷凍」「はやうま冷却」などの便利機能も搭載しています。
肉や魚が凍るギリギリの温度で表面冷凍を行う「微凍結パーシャル」を利用すれば、豚肉や牛肉なら約14日間、鶏肉やミンチ、作り置きは約10日間、魚は約7日間、新鮮に保存できます。
三菱 MR-WX47H
3〜4人家族にぴったりの大容量・470Lでありながら、横幅・奥行きともに65cmとスリムな設計の冷蔵庫。
限られたスペースに設置したい方におすすめのタイプです。
AIがご家庭ごとの生活スタイルやパターンを学習し、冷蔵庫の部屋別に最適な運転を実施する「全室独立おまかせA.I.」によって、誰でもおいしく食材を保存できます。
また、肉も魚も自動でおいしく冷凍できる「切れちゃう瞬冷凍A.I.」により、冷凍した食材をすぐに切り分けられるため、時短調理にも最適です。
まとめ
冷蔵庫が水漏れしてしまう原因は、多岐にわたります。
水漏れに気づいたら、まずは水漏れしている箇所を早急に確認し、ご紹介した対処法を実践してみてください。
水漏れの箇所や原因が特定できない場合は、早急にメーカーや専門修理業者に修理を依頼することをおすすめします。
修理費が高額になるケースもありますので、その場合には費用対効果を考慮し、買い替えを検討するのも一つの方法です。
