冷蔵庫を購入しようと考えるとき、選ぶ基準は容量やおしゃれさ、省エネ基準達成率や年間消費電力など様々ですが、実は意外と重要なのが「静音性」です。
ひとり暮らしの方やワンルームに住んでいる方であれば、冷蔵庫の稼働音がうるさくて眠れなかった、いきなり運転音がしてびっくりしたという経験があるのではないでしょうか。
しかし、静音性の高い冷蔵庫と言っても、運転音は何dB以下を選べばいいのか、音がうるさい原因は何か、運転音を軽減する方法などを知っていないと、希望に沿う冷蔵庫を選ぶことはできません。
この記事では、冷蔵庫のうるさい音の原因とその対策を解説します。人気の静音冷蔵庫もご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
静音の冷蔵庫とうるさい冷蔵庫の見分け方
音の静かな静音冷蔵庫と、音がうるさい冷蔵庫の違いはどこなのか、静音にこだわるなら何を確認したらいいのかなどを見ていきましょう。
静音冷蔵庫は25dB以下の運転音を選ぶ
冷蔵庫の大きさに若干の違いはありますが、一般的な冷蔵庫の運転音は30~40dBです。
40dBは市内の深夜や図書館の中程度の音、30dBは非常に小さく聞こえるささやき声程度と言われています。
40dBは意外と静かなのではと思うかもしれませんが、睡眠に影響を与えず室内で快適に過ごせるのは30dB以下のため、それ以上の音がする冷蔵庫は生活する際にうるさいと感じてしまうでしょう。
静音性にこだわるのであれば、25dB以下が望ましいです。
静音冷蔵庫は25dB以下の運転音を選ぶ
冷蔵庫の大きさに若干の違いはありますが、一般的な冷蔵庫の運転音は30~40dBです。
40dBは市内の深夜や図書館の中程度の音、30dBは非常に小さく聞こえるささやき声程度と言われています。
40dBは意外と静かなのではと思うかもしれませんが、睡眠に影響を与えず室内で快適に過ごせるのは30dB以下のため、それ以上の音がする冷蔵庫は生活する際にうるさいと感じてしまうでしょう。
静音性にこだわるのであれば、25dB以下が望ましいです。
冷却方式でも運転音が異なる
冷蔵庫の冷却方式は、「ファン式(コンプレッサー式)」と「直冷式(ペルチェ式)」の2種類です。
冷却方法によっても稼働音は異なり、ファン式の方が大きな音がします。
大型冷蔵庫にはファン式が多く、セカンド冷凍冷蔵庫や寝室などに置かれる小型冷蔵庫は直冷式を採用している傾向です。
霜取りなどの手間はかかりますが、音が気になる場所や近くに置くことを考えている場合には、直冷式を選ぶことをおすすめします。
冷蔵庫の音がうるさくなっている原因
冷蔵庫から出る音にはさまざまな種類があり、例えば自動製氷機能が付いていれば、製氷が完了したときにガラガラガラなどと大きな音がするでしょう。
ここでは、普通に使っている時にはしないであろう、うるさい音がする原因について説明します。
冷蔵庫の置く場所が傾いている
ファン式の冷蔵庫には、コンプレッサーの振動を抑えるために底面にはゴム製の制振材が取り付けられています。
しかし、経年劣化などで制振材が摩耗し冷蔵庫が傾いてしまうと、コンプレッサーが周囲にある部品と接触するなどして振動が伝わり、騒音が発生してしまいます。
また、冷蔵庫の重みで床に歪みを生じることもあります。
冷蔵庫と壁の空間が十分ではない
冷蔵庫を壁際に設置する場合、壁から数センチ程度の隙間を空けるように取扱説明書などに記載されています。
指定された隙間が十分ではない状態で設置されていると、ファンやコンプレッサーの振動が壁に伝わってしまい、異音の原因になりかねません。
ひと昔前は、冷蔵庫と壁は数10センチ空けておかないと放熱がされず、電気代が高くなるなどと言われていました。
しかし、最近の冷蔵庫は排熱機能がしっかりとしているため、左右5ミリ程度で良いとされています。
冷蔵庫と壁の隙間は冷蔵庫によりさまざまですので、設置前にはどれくらい空ければ良いのか必ず確認してください。
冷蔵庫の寿命が近い
一般的に、家電製品は10年程度で買い替えるのが良いとされています。
いま使用している冷蔵庫が購入後10年程度であり、しかも大きな音がするようになったのであれば、買い替え時期が迫っていると考えて構いません。
10年経過すると部品の劣化はもちろんですが、省エネ性能等が10年も経過すると格段に異なってくるため、買い替えると電気代が安くなったり、同じサイズでも容量が大きくなったりすることが多いです。
冷蔵庫の音を抑える方法
冷蔵庫からうるさい音がすると言っても、原因はさまざまです。
発生する音によって対策は異なりますので、音の種類に応じて施したい対策について解説します。
ガタガタ音には防音シートやマットを使用
ガタガタと揺れるような音がするのであれば、冷蔵庫の設置状況が原因と考えられます。
設置している床の状況や、壁との距離を確認してください。
また冷蔵庫の上に荷物などを置いていると、重さで傾く原因になることもあります。
ガタガタする音の軽減には、防音シートや防音マットの使用がおすすめです。
ネットショップやホームセンターなどで冷蔵庫用の商品が販売されているため、冷蔵庫の大きさ等に合わせて購入できます。
ブーンという音が続くなら冷蔵庫の中身を整理しよう
ブーンという音が続くのは、コンプレッサーの稼働音が原因であることが多いです。
まずは、冷蔵庫内に食品を詰めすぎていないか確認しましょう。
目安としては、冷蔵庫の容量の7割程度に抑えるのが理想的です。
カラカラ音はメーカー修理もしくは買い替えを検討
冷蔵庫から急にカラカラという音が聞こえるようになり、しかもドアを開けると音が止まるという場合、冷却用のファンに霜や氷が接触していたり、ファンが経年により変形していたりする可能性が高くなります。
ファンの故障は自分では直せないため、メーカーへ相談し、修理を依頼してください。
また、先述のように、冷蔵庫が購入してから10年程度経過しているのであれば、修理代等も考慮すると買い替えを検討するほうがいいでしょう。
静音性の高いおすすめの冷蔵庫3選!
音の静かな冷蔵庫が欲しい人のために、価格コムで人気の静穏性の高い冷蔵庫を厳選して3つご紹介します。
日立 R-V38SVL(K)
本体幅60cmとスリムながら定格内容積375Lを誇る、2人暮らしやファミリーにちょうど良い冷蔵庫です。
乾燥を抑えて鮮度を守る「うるおいチルド」や、食材を急いで冷やしたいときに便利な「サッと急冷却」を搭載しています。
野菜室も冷気を直接当てない間接冷却で乾燥を抑える機能や、製氷おそうじ機能があるため、ポンプやパイプのお手入れなしできれいな氷をたっぷりストックできる自動製氷など、庫内の食材を美味しく保管してくれる機能が魅力です。
静音性に関してはメーカー公証の記載はありませんが、節電モードではコンプレッサーの回転数を抑えられ、口コミでも静音性に高い評価が付けられています。
MITSUBISHI MR-WXD70J-XT
700Lもの容量を誇る大型冷蔵庫なのに、幅80cmと省スペースで設置できる人気の冷蔵庫です。
AIが生活パターンを学習し、庫内の部屋ごとに最適な運転を実施する「全室独立おまかせA.I.」や、野菜も肉も魚も食品の細胞破壊を抑え冷凍し、しかも解凍なしで必要な分だけサクッと切れる「切れちゃう瞬冷凍A.I」、過冷却現象を応用した三菱独自の技術で、肉や魚を生のままおいしく長く保存できる「氷点下ストッカーD A.I.」など、食材の美味しさをキープしてくれます。
運転音は15dBと極めて静かなため、静音性を求めている人にはまさにうってつけの冷蔵庫と言えるでしょう。
東芝 GR-V510FZ(ZH) VEGETA
東芝が販売する冷蔵庫の中でも、ハイグレードなモデルとして多彩な機能を備える冷蔵庫です。
特に、うるおいたっぷりな冷気を補給することで約10日間鮮度を保つ「もっと潤う 摘みたて野菜室」や、食材に適した温度・湿度で風味と食感をキープする「うるおい冷蔵室」は、週末に食材を買いだめする人におすすめの機能。
また、UV-LEDでチルドルームの広範囲を除菌してくれるため、腐敗の原因となる食材表面に付いた菌の繁殖を防ぎ、生のまま新鮮な状態を保つこともできます。
運転音はかなり静かな18dbであるため、オープンキッチンでも会話を邪魔することはありません。
まとめ
冷蔵庫がうるさい原因は、冷蔵庫の内部に設置されたファンやコンプレッサーの稼働音や、経年劣化に壁からの距離、寿命が近い…など様々です。
冷蔵庫の音がうるさいと感じたら、まず原因を確認してから対処する必要があります。
また、冷蔵庫の寿命が近くなってきている場合は、静音性の高い冷蔵庫への買い替えも検討しましょう。
修理対応をするより買い替えた方が、電気代などのランニングコストが安くなる可能性もあります。
静音性で冷蔵庫を選ぶなら、運転音は25dB以下を基準にするのがおすすめです。
冷蔵庫の音に悩まされない、ストレスフリーで快適な空間を手に入れてください。