洗濯機から聞こえる異音の原因と対処法｜買い替えにおすすめの洗濯機

洗濯機が動いている間はある程度音が鳴りますが、いつもと違う音がしたり異常なほどうるさかったりすることもあります。
異音がする洗濯機は故障している可能性もありますが、実は洗濯物や置き場所などちょっとしたことが原因で音が発生しているケースもあるので確認が必要です。

今回は、洗濯機から異音がする場合の原因と対処法について解説します。
買い替えにおすすめの洗濯機もご紹介しますので、参考にしてみてください。

洗濯機から異音が聞こえてくる原因

洗濯機から異音がするときは、様々な原因が考えられます。
主に洗濯物に問題があるケースと洗濯機を置いている場所に問題があるケース、洗濯機の排水に問題があるケースに分けられるので、それぞれ確認していきましょう。

入れた洗濯物に問題があるケース

入れた洗濯物に問題がある場合、異音が発生することがあります。
普段洗濯機を使うなかでやりがちなことが異音の原因となっているケースもあるので、チェックしてみてください。

① 洗濯物の量が多すぎる・少なすぎる

洗濯物の量が多すぎると、ガタガタという大きな音が鳴ってしまいます。
洗濯の回数を減らして電気代や水道代を節約したいと考え一度に大量の洗濯物を詰めて洗濯してしまうと、脱水時に振動とともに大きな音が鳴る場合があります。
この大きな音は故障につながる可能性があるため、洗濯物の詰め込み過ぎには注意しましょう。

また、洗濯物の量が少なすぎるときも音がうるさくなることがあります。
洗濯物が少ない場合、洗濯機内の重さを均等にするのが難しいので、振動の際に音が鳴りやすいのです。

② 洗濯物が偏っている

洗濯物が偏ることでも、大きな音が鳴ってしまうことがあります。
シーツやバスタオルといった大きなものと、ハンカチや下着といった小さなものを一緒に洗うケースでは、特に騒音が発生しがちです。

洗濯中は内部の重さが均等になれば大きな音を抑えられますが、洗濯物が偏ってしまうと重さが均等にならず、音が発生しやすくなります。
洗濯ネットを多用しすぎたときも、脱水時に洗濯物が偏りやすくなるため注意が必要です。

③ 厚手のものを入れすぎている

厚手のものをたくさん入れて洗濯したときも、ガタガタという大きな音が発生しやすくなります。
布団や毛布など厚みがあるものを洗濯すると、水を吸って重くなります。
それを脱水する際は、強い遠心力がかかった状態で洗濯槽内が回転するので、振動とともに音が大きくなりがちです。
厚手のものを入れすぎたりバランスが悪くなったりすると、洗濯機が故障したり横転したりする可能性もあります。

③ 防水性・撥水性のあるものを洗っている

水を吸収しないものを洗濯機で洗ってしまうと、異音が発生しやすいです。
ウインドブレーカーやレインコートなど水を吸収せず弾くものは、洗濯機に入れてもきちんと脱水できないため、水が溜まって重くなります。
洗濯槽内の重心のバランスが崩れる原因になるので、騒音が発生してしまうことも。
洗濯機の故障につながるケースもあるため、危険です。

洗濯機を置く場所や置き方に問題があるケース

入れた洗濯物に問題がなくても、洗濯機を置く場所や置き方が悪くて音が発生するケースもあります。

① 洗濯機が傾いている

洗濯機が傾いていると、洗濯中に大きな音が発生してしまいます。
洗濯機を平らな場所に置いておらず、不安定だと振動が大きくなり騒音につながってしまうのです。
洗濯機の足の高さが合っていなかったり、洗濯機の足が緩んでいたりする場合も、騒音の原因となります。

② 床が柔らかい

洗濯機を置いている床が柔らかい素材だったり床の強度が弱かったりする場合は、振動が大きくなることがあります。
洗濯機が不安定になることで、振動が大きくなりガタガタという音が鳴ってしまうのです。

③ ドラム式洗濯機の輸送用ボルトを外していない

ドラム式洗濯機を使用している場合は、輸送用ボルトを取り外さずに使うと騒音を招いてしまいます。
ドラム式の洗濯機は、輸送時に専用のボルトが取り付けられていることで洗濯槽が動かないよう工夫されています。
そのボルトは引っ越し時など洗濯機を動かすときに必要なので保管しておく必要がありますが、つけっぱなしにすると洗濯中の騒音につながるため普段は外すことが大切です。

排水に問題があるケース

排水に問題がある場合も、洗濯機から異音が発生することがあります。

① 排水パイプの位置が高い

洗濯機についている排水パイプの位置が高いと、排水がうまくできずに大きな音が鳴ることがあります。
排水がうまくできない場合、洗濯槽に水が残ったまま脱水が開始されて騒音につながるでしょう。
脱水をしているときに洗濯機の外側から異音がするときは、排水パイプに問題があるかもしれないと疑ってみてください。

① 排水口やフィルターにゴミが溜まっている

排水口やフィルターにゴミが溜まっている場合も、異音の原因となります。
ゴミが溜まるとうまく排水ができなくなるため、大きな音が鳴りやすいです。
しばらく掃除をしていないなら、排水口やフィルターをチェックしてみてください。

洗濯機の異音の対処法

洗濯機から発生する異音は、適切な対策をとることで抑えられる可能性があります。
原因ごとに対処法は異なるので、原因を特定したうえで実践してみてください。

以下の対処法を実践しても異音が止まらない場合は、洗濯機が故障している可能性があります。
気になる場合は、買い替えも検討してください。

洗濯物の量や内容を見直す

洗濯機の異音が洗濯物の量や内容にあると思われるときは、見直してみましょう。

一度にまとめて洗濯したい！という気持ちはわかりますが、洗濯物のベストな容量は洗濯機の規格容量の8割程度と言われています。
それを超えて毎回詰めすぎた状態で洗濯をしていると、異音がするだけでなく故障の原因にもなるため注意が必要です。
洗濯物の量は少なくても大きな音が鳴りますが、少ない場合は故障の原因にはなりません。
音が気になるときは、ある程度洗濯物が溜まってから洗濯するといいでしょう。

防水性や撥水性があるものを洗濯機で洗うと、音がするだけでなく故障の原因にもなります。
洗濯機で洗わず、手洗いをするようにしてください。

設置場所や周辺環境を見直す

洗濯機の設置場所や周辺環境に問題がある場合は、早めに対処しなければなりません。
洗濯機が不安定だったり柔らかい床に置いてあったりする場合は、異音が大きくなることもあります。
洗濯機の下に専用の台を置けば、床が柔らかくても音を抑えられる可能性が高いです。
洗濯機の足に問題があるなら、高さを合わせたり緩みを解消したりしましょう。

洗濯機の異音対策としては、掃除も重要です。
排水口やフィルターは、汚れが溜まりすぎる前に掃除をするように心がけましょう。